孫泰蔵氏「場外ホームランか三振の投資を」 新たなベンチャー投資を始める狙いとは?

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泰蔵氏は以前から「アジアにシリコンバレーを作りたい」と主張し続けてきた
1996年の東京大学在学中にヤフージャパンの設立にかかわり、兄はソフトバンクグループの創業者である孫正義氏。日本のネット業界に草創期から携わり、出資などを行う起業支援会社「モビーダ・ジャパン」を2009年に設立するなど、スタートアップの投資育成に力を注いできた孫泰蔵氏。
今年は投資育成事業の「Mistletoe(ミスルトウ)」を本格始動させる。「モビーダ・ジャパン」とは何が違うのか。新事業の狙いについて聞いた。

 

――以前から「モビーダ・ジャパン」でベンチャー業界にかかわってきました。新たに「ミスルトウ」を始動させることにはどのような意味があるのでしょうか?

ミスルトウは2013年からありましたが、活動を本格化させるのが今年からということです。「モビーダ・ジャパン」は短期で期限を決めて投資を行う「バッチ型」の事業で、「ミスルトウ」は「スタートアップスタジオ」と呼ばれる、共同創業に近い業態です。シリコンバレーでもまだ数は少ないです。

アジアにシリコンバレーを作る

資金や場所を提供しつつ、一緒に製品やビジネスモデルを開発し、投資家を紹介するなど追加の資金調達も手伝う。ですから、それほど多くの会社を手掛けることはできません。そのかわり、すごく厳選して、とても深く入り込みます。

事業内容によりますが、投資期間も1~2年では終わらない。起業家が集うイベント「スラッシュ・アジア」も昨年、今年と開催しますが、こうした活動を通じてアジアにシリコンバレーを作りたいという思いです。「モビーダ・ジャパン」は一定の役割を果たしたと考えて、現在は活動をいったん休止しています。

ーー「ミスルトウ」という名の由来は?

ミスルトウはヤドリギ(宿木)という意味です。ヤドリギに巣を作った鳥が実を食べると、消化されずに残った種が糞とともに排出され、発芽して森が広がっていきます。スタートアップの生態系の中で、あまり目立たないけれど、実は結構良い役割を果たしている。そんな存在になれたら良いなと思っています。

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