西上社長は、「大阪のコテコテのノリを活かして、ナニワの地域活性化に貢献したい」と仰います。
その思いから、関西4タワーの「共通展望券」を発売しました。梅田空中庭園展望台、京都タワー、神戸ポートタワー、そして通天閣の4タワーに入場でき、全てを上ると記念メダルをもらえます。これも色は“ゴールド”です。塔と言えば、例の「通天閣ロボ」が、全日本タワー協議会に所属する全19塔に挨拶回りする、というおもしろい企画もありました。
新世界の魅力もアピール
通天閣ではまた、Google MAPならぬ「新世界Gookulu(ぐっとくる)MAP」を配っています。都会にあるのが珍しい「天王子動物園」、2度づけ禁止の串カツ店が並ぶ「ジャンジャン横丁」、大阪唯一の路面電車「阪堺電車」など、新世界ならではの“こてこて”を紹介しています。
若者や外国人観光客で賑わっていますが、昭和ノスタルジーの雰囲気は今も健在です。そして、このサブカルチャーの聖地の中心に、通天閣がでんと構えているのです。
以前、東京のテレビ局のスタッフがボクの事務所に来られた時、「ぜひ、通天閣の前で自転車に乗っているところを撮らせてください」と言われました。「そんな人がいっぱいのところ、普段、走りませんよ」とお断りしようとしたら、「東京なら渋谷と新宿、大阪なら通天閣と道頓堀でないと、全国の人が納得しません」と言われました。それほどに、通天閣は大阪の顔なのです。
高さ103メートルと、周辺の高層ビルとも変わらない通天閣ですが、大阪らしさを打ち出すことで、東京や京都とは違うディープな観光客を呼び寄せているのです。
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