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一度はどん底を見た「通天閣」が復活したワケ 高さ103メートルの塔は、なぜ蘇ったのか

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  • 竹原 信夫 日本一明るい経済新聞 編集長
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通天閣の代名詞ビリケンさんのイメージアップを図る一方、地域と密着して通天閣の活性化に取り組みました。2010年(ツー・テン)には、近隣の日本橋電気街と協力して「通天閣ロボ」を製作。通天閣が変身して高さ130mの巨大ロボットになる、という設定です。

でも、わざわざ等身大ロボットを作るまでもなく、新世界に行けばそのスケールは実感できるやん――という訳で、実物の約60分の1、高さ170cmのロボットになりました。総製作費約1000万円、大幅な経費圧縮です。

でも夢は大きく、ゆるキャラ選手権大会への参加、タレント事務所に所属してCM出演などを考えています。元祖ロボタレです。そしてハリウッドCG映画へのゲスト出演も狙っています。実現すれば、なにわのトランスフォーマーです。ただ本家と違い、変身はツーアクション程度で完了、と超省エネタイプです。

コテコテの大阪を追求

西上社長とビリケンさん

社長が歌うCD「ビリケン恋歌」や通天閣焼酎も2008年に発売。ビリケンさんの立体顔出しパネルなど、オモシロさを求めてひとひねり、ふたひねりしました。地元住民のアイディアで、ビリケンさんの「定型の絵馬」も売り出しました。

八福神巡りというのもあります。布袋様、大黒様といったお馴染みの七福神の筆頭にビリケンさんを据え、これで八福神となります。通天閣5階ワンフロアーを一巡すれば、八福神全てにお参りできます。このお手軽さも実に大阪的です。

ルーレット式のおみくじも人気です。おみくじ台には「意外と当たる!」と書いてあり、つい引いてしまいます。出てきた札は「スペシャルラッキー」、つまり「大吉」です。札にはビリケンさんの絵が描いてあり、「ごっつええがな」といっしょに喜んでくれます。「ビリケンさんのお告げです。お持ち帰りになってみんなにみせびらかしましょう」との添え書きもついています。どこまでも笑わせてくれます。

100周年を機に2012年には約1億円をかけて、展望台を改装しました。太閤さん好みの、金ぴかの「黄金展望台」になりました。リニューアルひとつにもコダワリがあります。

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【浪速のオモロいブラックホール】

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