巨大用船ビジネス進水、意欲満々の日本郵船
商船三井は慎重姿勢
商船三井にも話が二度あった。しかし「820億円の投資回収には15年前後かかるだろう。10年後の契約期間延長の条件を見ないとリスクが読み切れない」(商船三井幹部)と見送った。
一方、FPSO同様に資源掘削と輸送の中間領域に位置づけられるFSRU(浮体式LNG受入基地)には10年4月に参入する。LNG船で差別化を図るのが狙いだ。船上でLNG(液化天然ガス)を再ガス化し、数百メートルのパイプで陸上に送り込むFSRUは「LNG船を一部改造するだけで、数十億円の追加投資で済む。FPSOもやりたいが、1隻1000億円超とドリル船よりも値が張る」(商船三井の橋本剛LNG船部長)。
大胆な新事業を進水させた日本郵船と川崎汽船だが、異例の長期プロジェクトはブラジルで快走するか。
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