オリンパスの挑戦、デジカメ第三勢力の形成なるか 

オリンパスの挑戦、デジカメ第三勢力の形成なるか 

ついに「公約」が果たされた。オリンパスは6月16日、デジタルカメラの新製品を発表した。昨年8月、パナソニックと共同で、一眼レフカメラの小型・軽量化を実現する新規格「マイクロフォーサーズシステム」を立ち上げた際、「ポケットに入るデジタル一眼」の製品化を宣言。これを具現化し“マイクロ一眼”と称して、7月から販売を始める。

同機はフィルムカメラ時代に小型カメラとして支持を集め、世界中で累計1700万台を販売した名機「PEN」のデジタル版という位置づけ。一眼タイプでありながら、見た目は限りなくコンパクトデジカメに近い(写真)。

「重くて大きい一眼レフの購入を敬遠してきた顧客の潜在的需要が、世界全体で年間2000万台ある。このカメラで、そうした顧客層を狙っていく」(小川治男・SLR事業本部長)と、並々ならぬ意気込みを見せていた。

年間2000万台といえば、現在の一眼レフカメラ市場全体の2倍以上。あまりに大風呂敷ともいえるが、オリンパスがこのカメラに込める期待の大きさが伝わってくる。

囲い込みを打ち破るオープン化戦略の成算

従来にない大幅な小型化を実現したマイクロフォーサーズ機が持つもう一つの特徴は、オープン規格という点にある。今回、オリンパスとパナソニックで共同策定した新規格は、オープン規格ゆえに、異なるメーカーの製品であっても交換レンズに互換性が持たせられる。これは従来の一眼レフカメラ業界のビジネスモデルとはまったく正反対だ。

レンズ交換式の一眼レフカメラは、メーカー各社が独自の規格を設定しており、原則的にA社のボディ(本体)にはA社の交換レンズしか付けることができない。レンズによっては数十万円するものも珍しくなく、一度特定メーカーのレンズに投資したユーザーは、互換性のない他社機に乗り換えることが難しい。一眼レフとの付き合いは、いわば一蓮托生ともいえる。

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