オリンパスの挑戦、デジカメ第三勢力の形成なるか 


 さらに、傘下にペンタックスを有するHOYAでも「参入は考えていない。今の規格を捨てるのは大きな覚悟がいる。開発費が限られており、参入を検討する余裕もない」(井植敏彰イメージング・システム事業部長)と話す。長年かけて蓄積した顧客との関係や、経営資源の問題など、さまざまなネックもあり、各社はあくまで独自規格で戦うスタンスを変えていない。

業界で新たな方向性を打ち出そうと動き出したオリンパス・パナソニックにとって、後が続かなければせっかくのオープン化戦略も構想倒れとなりかねない。当面、自社展開するマイクロ一眼でどれだけの市場を創出できるかが、連合形成に向けた試金石となる。

伸びが続いた一眼レフ市場もやや息切れの様相を呈している。独自規格にこだわるメーカーが生き残りに向けた明確な戦略を見出しているわけではない。少なくとも圧倒的な二強を前に、競争がさらに厳しくなることだけは確かだ。


(桑原幸作 撮影:大澤 誠 =週刊東洋経済)
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • 新型コロナ、「新しい日常」への前進
  • 就職四季報プラスワン
  • 見過ごされる若者の貧困
トレンドライブラリーAD
人気の動画
早慶上理・MARCH・関関同立、少子化でどうなる?
早慶上理・MARCH・関関同立、少子化でどうなる?
築40年超「老朽マンション」丸ごと建て替えの大問題
築40年超「老朽マンション」丸ごと建て替えの大問題
山手線2日間運休「渋谷駅大工事」何をどう変えた
山手線2日間運休「渋谷駅大工事」何をどう変えた
「料理が突然、上手になる」たった1つの簡単秘訣
「料理が突然、上手になる」たった1つの簡単秘訣
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
日米の躍進銘柄を総まくり<br>発掘! 未来の成長企業

米国の株式相場上昇に目を奪われがちですが、日本でも未来を牽引する成長企業は確実に育っています。本特集では「新興成長企業」や「トップの通信簿」などのランキングを掲載。GAFAMやメルカリの次の新主役を探しましょう。

東洋経済education×ICT