上場企業の多くを占める2月期・3月期決算企業の期末が近づき、「株主優待」が注目される時期がやってきた。
各社は投資家を引き付けるため、または自社の商品やサービスの宣伝も兼ねて買物券や割引券などの優待を設定。権利確定日に株式を保有していると、配当や株主優待を受け取ることができる。今年の権利確定日は、原則として2月期決算企業は2月24日、3月期決算企業は3月28日となっている。
そこで今回は、配当を出し、かつ株主優待制度を設けている銘柄の中から、二つを合計した実質利回りの高い順にランキングを作成した。買物券を使える店が近くにあったり、サービスを普段から利用していたりする場合などは、優待を有効に活用するとお得だ。
首位はベスト電器
首位のベスト電器は、配当利回りは1%にも満たないが、優待利回りが40%もある。九州地盤の家電量販店で、一時は全国展開を志したものの、業績が悪化。2012年からヤマダ電機の傘下に入り、地盤回帰している。
2位のジャパンベストレスキューシステムは、鍵、ガラス、水回りなどのトラブル解決事業を手掛ける。優待は、キッザニア(東京、甲子園)のスポンサーイベントデーの招待券となっている。
4位のOak キャピタルは、上場企業への投資事業が主体。実質利回りは高いが、業績が不安定で株価の変動が激しい点には留意しておきたい。
8位のラウンドワンは、配当利回りだけを見ても3%超と高い。ボウリング、ゲームなど複合レジャー施設を全国で展開。優待では施設利用時の割引券がもらえる。
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