若い女性が住む「都内の人気駅」ランキング 見栄ではなく快適さで選んでいる
女性は何を基準にして住む駅・沿線を決めるのか――。「住みたい街ランキング」で選ばれるような街で暮らしているのかと思ったら、現実は違った。
マンション事業や不動産コンサルティングのトータルブレインが住宅情報誌や週刊誌による「住みたい街ランキング」を集計して女性に人気の駅を探ったところ、ランクインした駅のほとんどは、抜群の交通利便性とエリアイメージを持つメジャーな人気駅であった。
たとえば城南4区(品川区、目黒区、大田区、世田谷区)で「住みたい街ランキング」の上位にランキングされるのは、1位自由が丘、2位中目黒、3位二子玉川、4位目黒、5位三軒茶屋である。
若い女性はどんな街に住んでいる?
しかし、国勢調査を元に20~30代の若い女性の人口比率の高い駅を見ると、1位三軒茶屋、2位東松原、3位駒沢大学、4位下北沢、5位梅ヶ丘となっている。「住みたい街ランキング」とはまったく異なるのだ。
また、城西3区(中野区、杉並区、練馬区)における「住みたい街ランキング」は1位中野、2位荻窪、3位阿佐ヶ谷、4位高円寺だが、20~30代の女性比率上位ベスト5は中野坂上、東中野、中野新橋、江古田、新井薬師前と、こちらもまったく違う。
「利便性が抜群な割に地位、環境面で低評価なため、価格に現実感がある駅といった具合に、現実的な妥協が入っていると考えられる」と、トータルブレイン専務の杉原禎之氏は言う。
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