吉祥寺に、なぜ「中央特快」が停まらないのか 「住みたい街」ナンバー1なのに通過するワケ
東京武蔵野市の東側にある吉祥寺は、「住みたい街」といったアンケートを行うと、必ず上位にランクインする街である。
2015年にも不動産情報サイト「SUUMO」の「住みたい街」ランキングでは第1位を獲得した。吉祥寺は緑豊かな井の頭公園があるだけではなく、商業施設も充実している。たとえば、東急百貨店やパルコをはじめ、ヨドバシカメラやユニクロなどの専門店、さらにはかつての「ロンロン」からリニューアルした「アトレ吉祥寺」といった駅ナカ施設も充実している。2014年4月には京王電鉄のショッピングセンター「キラリナ京王吉祥寺」も開業した。
人気が高いためか、吉祥寺駅周辺は家賃も高く、ワンルームマンションでも月平均7万円となっている。一般に、都心から離れるほど家賃は安くなるが、吉祥寺駅周辺の家賃は、23区内にある西荻窪駅周辺の家賃より高いという逆転現象が起きている。
国分寺や三鷹よりも利用者が多い吉祥寺
JR東日本・吉祥寺駅の乗車人員は1日13万9580人。JR東日本管内では恵比寿や五反田を上回る21位にランクされる。京王井の頭線・吉祥寺駅は終着駅ということもあってか、乗降人員は1日14万0880人。これは渋谷駅に次ぐ多い数字だ。なお、どちらも2014年度の数字である。
中央線の全停車駅で見ると、東京、新宿、中野という23区内の駅を除けば、吉祥寺は立川の1日16万0347人に続く利用者の多い駅である。「中央特快」「青梅特快」といった特別快速の停車する国分寺や三鷹よりも利用者が多いのである。
それなのになぜ、吉祥寺に特別快速が停まらないのかと疑問に思う人も多いだろう。そこで、吉祥寺駅を管轄するJR東日本八王子支社に聞いてみた。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら