「酔っ払い対策」関西の鉄道はココまでやる! 忘年会シーズン!ホームからの転落防止策
2015年も師走を迎えた。世の中は忘年会シーズン真っ盛り。読者の皆さんも楽しい飲み会が多く、明日のことを考えて栄養ドリンクが手放せない人も多いのではないだろうか。
ただ一方で、鉄道会社にとって師走は頭の痛い季節だ。乗降客に酔客が多くなるからだ。国土交通省の統計によると、ホームからの転落事故のうち約6割が酔客によるものだという。事故防止のため、各社それぞれが多様な対策を講じている。その中でも、関西の鉄道会社の取り組みが首都圏では見られない内容も多く、ご紹介したい。
酔客対策として最もポピュラーなものは、車両の連結面間に転落防止ホロを取り付けるというものだ。これは、首都圏や関西圏に限らず多くの鉄道事業者が採用し、一定の効果を上げている。
酔客は列車連結部のスキマに転落する
だが、この転落防止ホロは列車の編成中間部にのみ取り付けられるケースがほとんどで、例えばラッシュ時などで8両編成と4両編成の列車が連結している場合などは、連結部分にホロがなく乗客がそこからホーム下へ落ちる危険が残っている。
そこでJR西日本では、他編成と連結する可能性のある先頭車の前部、前述の例でいくと8両編成と4両編成が顔を合わせる部分にも、転落防止ホロを設置することにした。
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