松下幸之助は「人間は宇宙の王様」と考えていた

どの人も王者と思って接するべし

週刊東洋経済の編集長インタビューでにこやかに語る松下幸之助氏(撮影:高橋孫一郎)

「人間は偉大な存在である。いわばこの宇宙においては王者だ。こう言うと、それは不遜だという人も多いと思うけれど、しかし、現実の姿をみれば、明らかに、そういうことが言えるんとちがうか」

この、松下の人間観に松下が成功した理由の重大な核心がここにあるということは、強調しておきたい。

どの人も王者と思って接するべし

この連載の過去記事はこちら

人間は偉大である、王者であるという見方に立てば、お互いに尊重しあい敬意をはらうようになる。しかし、人間というのはつまらない小さな存在であると考えれば、周りの人に対してもこいつはダメだ、つまらんやつだ、どうも頭が悪いとすぐにバカにしたくなる。そう思われた人があなたに協力しようとするはずがない。

「ええか、きみ、経営をしておっても、どの人も王者だという考え方を根底に持っておらんとあかん。そこが大事やで。社員の誰に対しても、ああ、この人はすばらしい存在なんや、偉大な力を持った人なんやと考えんといかんね。

それを、これはたいした人間ではないとか、昨日入ってきたばかりの、なんも知らん社員やとか、あるいは力のないつまらん人やとか、そういう考えで社員と話をしたらだめやな。むしろ、部下が偉く見えるという気分にならんとな」

次ページ経営理念の底にあるもの
ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ゴルフとおカネの切っても切れない関係
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • 自衛隊員も学ぶ!メンタルチューニング
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
改正対応待ったなし!<br>働き方と仕事の法律

同一労働同一賃金の本格化、中小企業でのパワハラ防止対策の義務化など、今年は重要な改正法の施行が目白押し。2022年に施行される法律の要点に加え、昨年の4月に施行された改正民法も総点検。改正ラッシュへの備えを万全にするための法律虎の巻です。

  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT