「シェイクシャックが惚れた男」の経営哲学 だから黒船高級バーガーは日本進出を決めた
米西海岸のセレブショップ「ロンハーマン」、スペインの靴ブランド「カンペール」、デンマークの雑貨店「フライングタイガーコペンハーゲン」など、展開するブランドは40近く。しかも、そのほとんどが日本国内で確固たる地位を築いている。かつては仏ファッションブランド「アニエスべー」や米コーヒーチェーン「スターバックスコーヒー」も手掛けていた。
国内屈指の“目利き力”を誇る日本企業、サザビーリーグ。昨秋にはニューヨークで人気のハンバーガー店「シェイクシャック」と日本国内での独占販売契約を交わした。交渉を主導したのは、スタバ日本法人の初代社長を務めた角田雄二氏の息子であり、サザビーリーグ創業者で会長の鈴木陸三氏の甥でもある、取締役の角田良太氏だ。
ハイセンスな海外ブランドを次々に口説き落とし、日本で発展させていく手腕は他社の追随を許さない。その強さはどこから出てくるのか。角田氏にサザビーリーグの経営哲学を聞いた。
「ブランドを大事にし、根付かせるのがうまい」
――どういう経緯で「シェイクシャック」と契約に至ったのですか。
シェイクシャックも、将来は日本でもやりたいと思っていたようだ。そんな折、共通の知人が先方に「サザビーリーグはブランドを大事にするし、スタバやアニエスべーなど海外ブランドを日本に持って来て、根付かせるのがうまい」と伝えてくれた。
「ユニオン・スクエア・カフェ」などニューヨークの人気高級レストランを運営しているユニオン・スクエア・ホスピタリティグループが、もう少しファインカジュアルな業態としてシェイクシャックを始めた。グループの中で他店舗展開したのも、シェイクシャックが初めてだ。
先述の知人から「興味はないか」と聞かれて、面白そうだと思った。最初は知らなかったが、3年前に実際にニューヨークに行ってみると、「なるほど」と実感した。
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