「シェイクシャックが惚れた男」の経営哲学 だから黒船高級バーガーは日本進出を決めた

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――昨年11月13日のオープン以降、手応えや反響はどうですか。

思った以上だ。日本人は「初上陸」や「1号店」「ニューヨークで人気」など、新しいものが好きということもあり、最初は並んでいただけると思っていた。ただ、1カ月もすると落ち着くと予想していたが、今朝(1月4日)も11時の開店前に100~200人が並んでいた。

海外と同じモノをきちっと提供する

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外苑前にあるシェイクシャックの日本1号店(撮影:大澤誠)

――日本で成功するためには何が必要ですか。

彼らは同じ品質、サービスを体験してもらって、日本で拡大・浸透するのを期待している。同じモノをきちっとできるかだ。

向こうの雰囲気や味をきちんと提供できなければ、長続きしない。立地も重要で、マディソン・スクエア・パークに似た外苑前を1号店にしようと決めていた。

店舗数は、まず2020年までに10店と考えている。スタバの出店はもっとスピードが早かったが、バーガーショップは規模も大きいし、ビジネスモデルが違う。まずは関東を中心に出店し、1店1店を大事に育てていきたい。

最近はインターネットやSNSなどの発達によって、知名度をあまり気にせず、海外から日本に入ってくる飲食店が多くなっている。最近も「ブルーボトルコーヒー」や「ドミニクアンセル」などが入ってきた。海外で数店舗しかない店もある。これは10年前では考えられなかったことだ。

オーナーシップを持った人材の育成が重要だと語る角田氏(撮影:梅谷秀司)

ただ、日本の消費者は世界の中でも「食に対する評価基準」が高いので、品質や味が本物でないとすぐに飽きられてしまう。

そういう意味では、シェイクシャックは今からが大事になる。また行きたいと思ってもらえないと、10店どころか、3~4店も難しい。

――人材教育も重要になります。

まさに人が課題だ。ほかの人が作ったブランドを日本で運営するという意識ではいけない。自分たちがいかにそのブランドを理解し、オーナーシップを持って日本でどう表現するかを考えることが重要だ。

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