(第39回)<森下洋子さん・後編>バレエへの思いはゆるぎなく、変わらない

(第39回)<森下洋子さん・後編>バレエへの思いはゆるぎなく、変わらない

●最近の子どもたちについて

 今の子どもたちは、お友達と遊ぶのも、まずお約束をしてからのようですね。ギリギリの時間単位でいろんなことをして忙しくしているようですし、危ないからといってどこへ行くにも必ず親が迎えに行かなければならないとか、私たちの頃はそんなことはありませんでしたね。
 最近の子どもたちをみていると、自立して言葉を発することが苦手なように思います。コミュニケーションの手段がメールだったりして、「ありがとう」とか「おはようございます」「こんにちは」「さようなら」と、言葉を発することが少ない。
 松山バレエ団では、「先生に会ったらきちんとご挨拶するのよ、言葉に出してするのよ」と何よりも挨拶がきちんとできるように指導しています。踊りの稽古をするよりも、まずはきちんと言葉を発して挨拶することに重きを置いています。

 これは大人が努力しなくてはならないことでもあります。子どもが挨拶をしたら一人一人にきちんと返してあげなくてはいけません。うちのバレエ学校ではまずは挨拶、そして次はニコニコと笑顔。舞台に出るのでも何でもニコニコとね。子どもが喜んでニコニコしていたら、嬉しいじゃないですか。
 やっぱりそういうことが人間にとって一番必要だと思うのです。あとは感謝の気持ち。「ありがとう」を、親も言わなくちゃいけないと思うのです。

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