選択、変化に勇気が必要なのはもっともで、この連載でも「変化ログ」「ミラクルデイエクササイズ」「セルフストーリー」といったアンガーマネジメントテクニックを取り上げ、自らの真情(目標)に向け揺るぎない努力をしていくことで、雑念(怒りやイライラのもと)を排していこうという取り組みを紹介してきました。
今回紹介するアンガーマネジメントテクニックは、「エクスターナライジング」という、やや変わった技法です。これは怒りを画像などにイメージしてみようという試みで、別称「怒りのイメージ化」「怒りの外部化」と呼ばれています。
「捨てる勇気」を持つために
怒りは感情であるため、形状はありません。このように怒りの現状を具体的に確認できないことも、怒りをコントロールしにくい理由のひとつです。そこで、怒りを画像イメージなどに視覚化し、コントロールするためのテクニックが用意されているのです。自分が変化を遂げたいとき、変化を躊躇させる雑念を排除したいときには、有効に使えそうですね。
次に、実際のやり方です。今ある雑念を想像し、仮に画像や立体にしてみるなら、どのようになるかをイメージ化します。色や形、大きさ、動き、発する音、質感、体感温度など、細かく細かく想像します。想像が膨らんでしっかり画像化(立体化)できたら、最後にその完成物(不要物)をゴミ箱へ捨ててスッキリさせることをゴールにしましょう。
これは特に、感性の鋭い右脳型の人に向いているテクニックですが、「選択」を阻む雑念があるときなど、「捨てる勇気」を持つために、ぜひ積極的にトライしてみてください。
アンガーマネジメントに興味を持たれたかたは、拙著『パワハラ防止のためのアンガーマネジメント入門』(東洋経済新報社)をご高覧ください。
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