「民主党のトランプ」、サンダース人気の謎 ヒラリーに肉薄する社会主義者の勝算

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(写真: Max Wittaker/The New York Times)

メディアから当初、反対を唱えたいだけの気難しい泡沫候補といった扱いを受けたことに不満を漏らしながらも、サンダースは基本的には現状に満足している様子だった。

「いい気分だ」と彼はキャロルの集会に集まった人々に向かって述べた。「何を聞きたい?」

この日、最初に集会を開いたフォートダッジでは、冷え切った部屋いっぱいの人々が集まった。出席者の年代はさまざまだったが、舞台奥に座った18人のほとんどは20歳代かティーンエージャーに見えた。

理想主義者の大いなる自信

サンダースは演説で、社会の問題点を取り上げ、大学の学費無料化や国民皆保険、選挙資金制度改革を訴えた。するとある女性から、共和党が過半数を占める連邦議会でどうやって政策を実現するつもりなのかという質問が出た。

サンダースの答えはいつもと同じだった。政治革命が起き、自分とともに多くの革新主義者が議員に当選するというわけだ。

質問の主であるジェーン・ネトルトン(72)は「そうなればいいけれど」と語った。ネトルトンはクリントン支持者だ。「サンダースのやっていることはとても理想主義的であまり現実的ではない」(ちなみにネトルトンの夫のドンは、妻より理想主義者らしい。『党員集会に出てバーニーに投票するつもりだ』と彼は言った)。

キャロルの不動産賃貸業者リック・ポーレツキー(58)は、ジョン・ケリー国務長官が民主党の大統領候補指名レースに出馬して以来、民主党の選挙運動に参加してきたが、これほど地元の集会に人が集まったのは見たことがないと語る。

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