若い男性の約3割は「専業主夫」指向だ 「家族サバイバル戦略」としての側面も

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日本では、「妻の扶養に入っている」男性は11万人いる(写真:Satoshi KOHNO / PIXTA)
「主夫」は個人の選択でなく、家族のサバイバル戦略だ、との見方から『「専業主夫」になりたい男たち』を書いた少子化ジャーナリストで作家の白河桃子氏に、キャリア女性たちの活躍の裏にある現代夫婦の新しい姿について聞いた。

若い男性の2~3割は専業主夫になりたい

週刊東洋経済「ブックス&トレンド(著者インタビュー」の過去記事はこちら

──「専業主夫」は11万人もいるのですか。

11万人は年金の第3号被保険者の数で、「妻の扶養に入っている」男性数。専業主婦は680万人だから、確かにマイノリティといえばマイノリティ。彼らが家事や育児をメインに担当しているかどうかは謎だが、女性に養ってもらって暮らしている人がいることが、多くの男性には驚きのようだ。日本には性別の役割分担という強固な壁があって、それを壊すという意味でインパクトのある人々だ。

──専業とは限らない?

兼業もいるが、彼らがいちばん傷つくのはただのヒモだろうという揶揄だ。ヒモは女性の下着一枚洗わない人のことで、主夫は家事も育児もしっかり主体的に行っている。

若い人にアンケートを取ると、2~3割は専業主夫になりたい、あるいは女性が養ってくれるならそれでもいいとの答えがある。結構、若い人も男女の性別役割分担に疲れているようだ。家庭の大黒柱として一家を背負わされ、さらにイクメン、よきパパであるべしというプレッシャーもある。昔だったら、帰宅したら飯、風呂、寝るで済んだのに、家庭人としての役割も多い。

──夫に対する共働き妻の評価は厳しいとか。

夫に家事や育児をやらせても役に立たないと思っている人が少なくない。うまくいっているのは最初から協力し合ってきた夫婦。育児などは途中から始めても、大学生の妻と小学1年生の夫というくらいの知見の差ができてしまう。女性も初めてで唯一の出産というケースが多く、一からやっていくのだが、初めから夫を巻き込まないとスムーズにはいかない。しかも、妻の育児休業の間にすっかり専業主婦家庭になってしまい、職場復帰後、家庭との両立で大変なことになってしまう夫婦もある。

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