中国で第3世代携帯が始動、ネット商取引の巨人も本腰


山谷剛史  ライター

中国の事業者間(B2B)ネットコマースの巨人「阿里巴巴(アリババホールディングス)」。資金力やコネクションの弱い中小企業同士が連携するためのサイト「アリババドットコム」を運営する同社が、携帯電話によるB2B取引を実現する「春雷計画」を発表した。

中国各地を巡り、全土の中小企業に「春雷計画」を説明。阿里巴巴を利用するようラブコールをかけている。春雷計画の最大の柱となるのが、携帯電話対応。すなわち、どこからでも、移動中だろうと、阿里巴巴のサイトにアクセスして、商談を行えるようにする、と阿里巴巴は構想している。

携帯電話のサイトでB2Bの商談は、今までできなかったのか? といえば、できないことはなかった。しかし、迅速性を求める中国の企業のリーダー達には受け入れられないほど、中国の携帯電話のデータ通信は遅かった。中国では第2世代(2G)の携帯電話であるGSM方式の携帯電話が最も普及しているためだ。

中国の携帯電話が「遅かった」と過去形で書いたのは、ここ数カ月で中国の携帯電話環境が激変するためだ。

4月には、第3世代携帯電話(3G)の方式のひとつ「CDMA2000」方式(日本ではauが採用)利用した携帯電話サービスが開始され、5月には「W-CDMA」方式(日本ではNTTドコモ、ソフトバンクが採用)のサービスも始まる。また、ひと足早く始まった中国規格の3G方式「TD-SCDMA」もここにきて、利用可能都市を増やし広告を街中に出すなど顧客獲得に躍起だ。これにより、携帯電話のデータ通信速度は、固定ネット回線がダイアルアップからADSLの速度に変わったときほど、劇的に変化する。沿岸部の大都市を中心に3つの3Gがいずれも利用できるようになる。


(阿里巴巴による説明会)
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