中国で第3世代携帯が始動、ネット商取引の巨人も本腰



 これをビジネスチャンスと見たのが阿里巴巴だ。
 
 中国のリサーチ会社である易観国際(Analysys International)によれば、中国のオンラインB2B取引額は、2008年に50億5000万元(約750億円)。また2008年の第4四半期の同取引額は13億8000万元(約205億円)で、阿里巴巴はそのうちの63.51%(8億7600万元、日本円で130億円)のシェアを得ている。


 ちなみに2番手のサイト「環球資源」のシェアが7.31%、3番手のサイト「中国制造網」のシェアが6.46%、4番手のサイト「海虹医薬網」のシェアが2.59%なのだから、「阿里巴巴イコール中国ネットB2B」と言ってもいい状況であり、中国のネットB2Bに興味のある企業は「とりあえず阿里巴巴」となるのは理解できよう。

年間750億円規模の中国のB2B市場。これは大きいのか。経済産業省の統計によれば、少々古いが2006年の時点で、日本のネットのB2B市場規模は148兆円、米国のB2B市場規模は95兆円となっている。日本の148兆円の内訳は、製造業(55.3%)と卸売業(29.7%)で大半を占め、さらに製造業の内訳を見ると、輸送用機械製造業(29.2%)、電気・情報関連機器製造業(27.1%)、繊維・日用品・化学製造業(20.7%)、鉄・非鉄金属製造業(12.3%)、産業関連機器・精密機器製造業(8.3%)、食品製造業(2.5%)となる。

となれば、「世界の工場」中国でのB2B市場規模は、日本と比べてかなり小さく思える。が、中国には、世界一の3億人を超えるネット利用者がいるが、全人口13億人からすればたった3億人であり、現在もなお、中国はネット黎明期といえる段階である。これからもネット利用人口が拡大することが確実視されているのはもちろんのこと、B2B市場もまたこれから伸びると予想されている。

2008年で50億元規模のB2B市場は、2004年には10分の1の5億元規模しかなく、2006年の時点でも18億元規模しかなかった。金融危機により、迅速かつ効率的にビジネスパートナーを探す意識が経営者の中で高まり、3G携帯電話へのサービス対応も重なって、今後も市場規模は拡大しそう。易観国際は、2010年には80億元(約1200億円)規模に、2011年には115億元(約1700億円)規模にまで拡大すると予想している。

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