デキない男子が語る「ビジョン」が残念なワケ デキる人は実体験に基づく「物語り」がうまい

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デキる人の時間軸は真逆です。自分の未来を考える時こそ、時間軸を逆にして自分の「過去」を振り返ります。実は、デキない人も過去を振り返り「自己分析」をしているのです。でも、デキる人とデキない人を比べると、振り返り方が大きく違います。

■デキない人

実績を振り返る。成し遂げたこと、頑張ったことを整理して、自分の志向と長所を探す。

■ デキる人

意味づけをする。過去の経験から自分が大事にするようになった、思いや価値観を探す。

成し遂げた実績ではなく、過去の経験から自分が大事にしている価値観を探る。過去にもとづいた地に足ついた自分の未来像〜ビジョンを見つけるのが、デキる人のお作法のようです。

そしてデキる人が語るビジョンは、ふわふわ「うわすべり」せず、聞いている人をわくわくさせてスベらないのが特徴です。スベらない秘密は、構成に秘密があります。その構成とは、次の2つの作業です。

デキる人が語るビジョンは、構成に秘密あり!

過去を振り返ることは、未来のために重要です
「世界が1ミリでも」化:価値観を「世界が1ミリでもいいからこう変わったらいいのに」みたいなわかりやすいコンセプトに変換する作業
物語り化:価値観を大事にするようになったきっかけや出来事を、持ちネタのようにいつでも話せる2〜3分のストーリーにする作業

 

スベらないビジョンの構成には、2つの心理学的理由があります。1つ目はモチベーションです。人間はやりたいこと、なりたい自分のような目標設定より、思いや価値観といった意味に共感する時によりモチベーションが上がります。2つ目は、物語りの力です。人間にとって思いや価値観を理解し共感するのに最も有効なテンプレートが、物語りと言われています。

デキる人は、実体験に基づく物語りで自分の価値観をわかりやすく語るから、ビジョンがスベらない。デキない人は、未来だけ見て想像してひねり出した「なりたい自分」を語るから、ビジョンがスベりやすい。ぜひ男子のデキるデキないを見分ける参考にして下さい。

最後に、誰にでもできる、スベらないビジョンを考えるお作法をご紹介します。

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