デキない男子が語る「ビジョン」が残念なワケ デキる人は実体験に基づく「物語り」がうまい

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まずデキない男子のビジョンの見分け方について考えます。彼らの語る「うわすべりビジョン」を分類すると、次の3パターンのどれかにあてはまるようです。

「うわすべりビジョン」3パターン

1. 何かになる。

総理大臣、起業家、〜業界の社員、みたいな「〜になる」パターン。何かになるのは手段にすぎないのですが、それになって何をしたいか質問すると、おしなべて回答があいまい。

2. 自分の成長。

漠然と「成長したい、成長を実感したい」パターン。「自分を成長させてくれる環境」を求める人に多いようです。具体的に何を伸ばしたいのか、成長して何をしたいかは出てこない。

3. 世界を変える。

貧困の根絶、世界平和、イノベーションを起こすみたいな、具体性のない「世界を変える」パターン。目の前の仕事との距離感が大きすぎて、会話が成立しにくい。

語っている本人は気づかない「うわすべりビジョン」

語っている本人は気づきませんが「うわすべりビジョン」は地に足がつかず、ふわふわした印象を相手に与えてスベってしまいます。ビジョンがスベる原因は、キャリアやビジョンを考える時間軸にあります。

「未来」軸です。デキない男子は未来目線オンリーで「やりたいこと」「なりたい自分」を想像してひねり出す傾向にあります。想像からひねり出した答えなので、「なぜそれをやりたいのか、それになりたいのか」の根拠が薄く、納得感が少ないので共感も得られず「うわすべり」してしまいます。

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