ポルシェ911は"モテ男"の余裕を示す車だ 4人の高級車オーナーとドライブデート<1>
そのゆっくりと丁寧な話し方からは知性がにじみ出ていて、こちらが少し緊張してしまうくらいだ。
――トレーダーの仕事ってプレッシャーがすごそう……休みの日は何してるの?
「こう見えて歴史書を読むのが好きで、司馬遼太郎のファンなんだ。世界史だと遠い話に思えるけど、日本史は身近に感じられると思わない? たとえば、今東京ミッドタウンがある場所にはもともと防衛庁があったんだよ。あと、乃木坂の由来になった、乃木希典っていう明治時代の有名な陸軍軍人がいて……(以下、ばっさり5分程度割愛! ごめん、ポルシェ君……)」
帰国子女って極端に分かれる
――海外生活長かったのに、武士的な思想が好きなんだね……意外。
「帰国子女って極端に分かれると思うんだよね。日本人らしい日本人になるか、国籍は日本人だけど中身はほぼ外国人みたいな人か。俺は前者」
――じゃあ、好きな女性のタイプは、五郎丸選手が言う「1歩2歩下がって歩く女性」みたいな?
「いきなり話変えるね(笑)。ん~俺は男っぽい性格の子が好きかな。追いかけられると冷めるけど。精神的にも自立してて、海外経験があるかどうかも大事かも。一緒にスポーツ観戦したり運動できる子とかもいい。それと、下半身が綺麗な子」
――え、下半身?!(……というか、条件細かいな!)
「程よく筋肉がついてて、おしりから足にかけてのラインがグッとくる」
――そういうことね……それでいうと好きな車のボディパーツは?
「タイヤのホイール。自分のこだわりを出せるところなんだ」
――それも足じゃない?(笑)
出た。高級車好きには何故か足フェチが多いのだ……。
ポルシェ911は六本木を抜け、東京タワー方面に走っていくと、神谷町から丸の内仲通りを目指して一直線に走っていく。