ポルシェ911は"モテ男"の余裕を示す車だ 4人の高級車オーナーとドライブデート<1>
その日の彼はRay-Banのサングラス、エンポリオアルマーニの時計、プラダのスニーカーを身にまとい、カジュアルだが清潔感のあるスタイルに好感が持てた。ゴールドジムで鍛え上げた体は筋肉質で、最近話題の(ソフト)ゴリラ男子を思わせる。
「SHAKE SHACKっていうニューヨーク発祥のバーガーのお店ができたらしいんだけど、ドライブの後行ってみない? オープンしたばかりだから結構並ぶかもしれないけど」
助手席に沈み込むように座ると、エンジン音が心臓にまで響くようだ。外苑前駅を後に、六本木方面へ車を走らせた。
マーケット部門で株のトレーディング
――ポルシェ君、若いのにこんな車に乗っててすごいね。もともと車は好きなの?
「自動車メーカーに勤めていた父親の影響なのかな。小さい頃から家の車がよく変わってて、ジャガーとかBMW、レクサスとか見ているうちに自然と興味を持ったんだと思う。車は見てるだけでも、楽しい」
――この前、金融業界で働いてるって言ってたけど、どんな仕事なの?
「簡単に言うと、マーケット部門で株のトレーディングをしてる。就活の時にOB訪問する中で金融にいちばん興味が持てたんだ。英語も使えるし、まあ外資系だから年収もいいしね(笑)。医者の家系だから、昔は医者になれって親に言われてたんだけど……」