テスラ「モデルS」最強仕様はここまでスゴい

ついに日本上陸したP85Dに乗ってみた

米国のEVベンチャー、テスラ「モデルS」の最強仕様が日本に上陸。まさに異次元の走りを徹底解剖する

停止状態から100km/h(時速100km)に到達するまでの時間がわずか3.3秒。同じ4輪駆動(4WD)でV10エンジンを車体中央に積むミッドシップのスーパーカー、ランボルギーニ「ウラカン」の同3.2秒と遜色ない性能を持つのが、テスラ・モーターズが新たに投入した「モデルS」の最強版「P85D」だ。

アクセルを全開にしても、ランボルギーニのようにエンジンが唸り声をあげるわけではなく、音もなくスムーズに加速していく。エンジンのように回転数を上げなくても、大きなトルク(回転力)を出せるモーターの特性によって生み出される立ち上がりの強烈な加速感は、従来の自動車インプレッションの概念ではうまく表現できない。ジェットコースターというには陳腐だし、飛行機の曲芸飛行であるエアロバティックのG変化とも違う。加速感で身体がシートに押さえつけられて、路面がタイヤに張り付いて剥がれてしまうかのようなトラクション(駆動力)のかかり方だ。

テスラ・モーターズ。高級タイプの電気自動車(EV)をつくる米国発のスタートアップ(ベンチャー)企業だ。今や世界中で使われる決済サービス「ペイパル」の共同創業者、イーロン・マスク氏が率いることで知られる。

2008年に最初のモデルとして売り出したスポーツカータイプの「ロードスター」は、米国のセレブを中心に人気を博し、全世界で限定2500台を2012年までに売り切った。2010年にはトヨタ自動車と電気自動車の開発で資本業務提携を結んでいる。

そのテスラが第2世代として送り出した車種の一つが、モデルSだ。2012年6月に米国で、日本では2014年9月から納車開始された4ドアタイプのプレミアムEVである。そのモデルSに続く第3世代としてこの秋、「モデルX」が米国で発表された。SUV(スポーツ多目的車)スタイルのボディに、「ファルコンウィング」と呼ばれる跳ね上げ式のドアを持ち、新開発の4WD機構を搭載するクルマだ。

そしてモデルXの発表に先駆けて、この夏、モデルSの最強版となるP85Dが日本に上陸した。事実上、モデルXと同じ4WDのプラットフォーム、「デュアルモーター」を使用したテスラの最新版である。車両本体価格は税込みで1369万円だ。

次ページP85Dに試乗してみた!
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