ロードスター、買って乗って実感したこと これは「一般道で運転を愉しめる」クルマだ

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これがマツダの4代目ロードスター(撮影:梅谷秀司)

日本向けには5月21日に発売となり、同時に納車が開始されたマツダの新型「ロードスター」。1989年5月に米国で初代モデルの販売が開始されてから26年以上もの間、多くのファンに支えられてきたロードスターは、この第4世代モデルでマツダブランドを象徴する車として位置付けられるに至った。

シートを2座しか持たない小型軽量のオープンカーに、自動車メーカーとしてのブランドを象徴する役割を持たせてしまおうというのだから、なかなか大胆だ。しかし、ロードスターのような誰もが選択するわけではないパッケージでありながらクルマ好きなら思わず注目してしまうアイコニックな存在には、大メーカーとは異なるマツダの“生き残り方”が投影されているように思えてくる。

前モデルの2倍以上のスタートダッシュ

ND型と呼ばれる今回のロードスターは、2014年9月の世界同時発表会を皮切りに各所で少しずつ情報が解禁され、今年3月30日から先行予約を開始。最終的に2000台を超える受注を得て生産・デリバリーが開始され、発売1カ月後には受注台数が5000台を超えたことが発表された。

過去の記録を振り返ると、NC型と呼ばれる前モデルの2倍以上、2代目のNB型も越えるスタートダッシュだという。ロードスターは「MX-5」の名称で販売される北米、欧州、とりわけ欧州市場での人気が高いため、今後はさらに生産台数を伸ばすことだろう。

さて私事ではあるが、そんな新型ロードスターを日常の足として使い始めて2カ月半が経過した。関東にデリバリーした最初のロットと伝え聞いている愛車にも慣れてきたところで、新型ロードスターについてレポートしたい。

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