――ただ、多くの人が長年「ストレスは心身に悪い」と信じてきているだけに、マクゴニガル先生の提唱に対する批判もあるのでは。
確かにマインドセットなんてまやかしだと思っている人もいるが、そういう人はすでに「ストレスは心身に悪い」との概念を信じているわけだ。つまり、特定のことに対する感じ方や考え方が、心や体に影響を及ぼすことを自ら実証しているのと同じ。マインドセットに懐疑的な人は、かつての私のように、自分の人生がいかに不幸で不健康であるかを信じ込まされ、悪の根源であるストレスを減らさないことには人生が好転しない、と考えているような人だ。
多くの人が「人生をちゃんと生きれば、ストレスフリーの夢のような世界に住むことができる」という幻想をなぜか抱いている。確かにこれは本当に誘惑的な発想で、この考えを捨て去るのは容易ではない。
スタンフォードで支持を得るトレーニング法
――著書の中では、たとえば「信頼」や「自由」など、自分にとって大事な価値観を書き出して時間をかけてその理由を考える、といったトレーニングが書いてありますが、ご自身が実践しているのは。
私は毎朝、目が覚めてすぐ、ベッドから出る前に、自分にとって大事な価値観は何か考えるようにしている。そうすることで、自分のマインドがきょうの現実に向かう準備ができるようにする。
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