残業時間を気にする学生は、【残業(月)】をチェックしよう。月間の合計残業時間と残業代の支給額が載っている。
労働基準法によって労働時間は1日8時間、1週間40時間以内と定められている。本来は、会社はこれ以上労働させてはいけない。しかし、これでは実際に業務が成り立たないので、会社と労働組合が協議して残業時間を設定している。
残業のない企業はない
ただ、労使間で協議をすれば何時間でも残業させていいということにはならない。長くても1週間15時間、1カ月45時間、1年間360時間という制限がある。1カ月45時間というと1日に約2時間、30時間としても1時間超の残業時間だ。30時間を超えている企業は残業が多いと言えるだろう。
実は残業に関して『就職四季報』ではNA(No Answearの略)と表記される企業が多い。学生人気の高い金融、総合商社、マスコミは特にNAが多くなっている。おそらく残業時間が長いので回答したくないのだろう。45時間を超えている企業は少なくないのが現実だ。
残業に関しては、数値をチェックするだけでなく、OB・OG訪問などをして生の情報を仕入れておくべきだ。前述の離職率が高ければ、残業時間が長いという可能性もある。
ただ、多かれ少なかれ、どこの会社も残業はある。残業時間が長いからといって、「ブラック企業」などと警戒するのは禁物だろう。
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