「この本社事務所はショールームのようなもの。多くの人に体感して欲しいんです」
そう言うのは、シガウッド社長の高橋文夫さん。2014年11月に竣工した滋賀県長浜のシガウッドの新社屋は、断熱材や複層ガラスを縦横に使って、高気密と高断熱を実現しました。
建物内に一歩足を踏み入れると、木の香りと共に微かな空気の流れを感じます。何というか、会社の中というより、高原のペンションに来たような感じ。靴を脱いで事務所に入り、木造りの床を歩くと、その温もりが足に伝わってきます。
断熱材のよさは体感がいちばん
従業員65人、年商16億3000万円(2015年6月期)のシガウッドは、2×4住宅パネルの年間出荷量で滋賀県随一、東海エリアでもトップクラスの実績を誇ります。木材と2×4工法の特長を余すところなく取り入れ、延べ床面積170坪、2階建ての新社屋を作り上げました。自社スタッフと協力大工の手造りで、総工費は約1億円だったそうです。人件費が割安だったとはいえ、「本社の建設費がこのお値段。お安いやん!」と思いました。
「北海道の住宅以上の断熱効果があります」(高橋社長)。外付けブラインドで外光を調整、冷房は一般住宅の8畳用ルームエアコン3台、暖房は床下設置のエアコン5台で済みます。事務所全体に穏やかな空気が流れて、温度をコントロールしています。
長浜は、冬はけっこう寒く、外気は平均で3℃ぐらいになります。でも断熱効果のおかげで、広い事務所も平均22℃の快適さです。夏冬合わせて、電力も75%削減できたそうです。
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