1階事務所は、オープンスペースで各部署が一緒になって仕事ができます。2階は食堂兼会議室と広いサロンがあって、仕事の合間、社員がゆっくりくつろげる空間になっています。
竣工後、極寒の今年2月中旬に完成見学会を実施。約60名の参加者に「あったか事務所」を体感してもらいました。次は、猛暑の8月。近隣の住民や従業員の家族約400名を招待して、事務所の見学会を開催。今度は住民や家族に「ひんやり事務所」を満喫してもらいました。そしてこの事務所、化学物質に汚染されていない健康ハウスでもあります。
「お父ちゃん、いいところで働かせてもろうてるやないの」「お母ちゃんの事務所、なんや仕事場でないみたい」
いい環境で仕事をしていることを知ってもらって、社員の皆さんも喜んでいたそうです。
「お客様に木材と2×4のよさを納得してもらうには、やはり体感していただくのがいちばんです。皆さんに来てもらって、ショールームとしていろいろ見てもらえれば嬉しいですね」
地域住民のコミュニティー・スペースにも
高橋社長さん、ほぼ設計図ができあがった段階で、友人の快適住宅のパイオニアに見てもらい、全面的な設計変更を決断したと言います。その隅々までのこだわりを、皆さんにぜひ見てもらいたい、そんなすばらしい空間を生み出したのです。今後は、地域住民のコミュニティー・スペースとしても、大いに活用してもらおうと考えています。
ただ、正直なところ、社員さんは、事務所がショールームになっていると、きれいに使わなければ、と気を使いそうだし、いつも見られているような気がして落ち着かないのでは、とも思いました。そこで、ショールームで働く気持ちは、実際どうなのかと(社長のいないところで)聞いてみました。
「きれいだからこそ、大事に社屋を使いたい」「ショールーム化とは言っているけど、そんなに意識していない」両極端のようですが、別に負担になっていない点は共通しています。
「お客様に褒めていただく機会になり、プレッシャーというよりも励みになります。しっかり受注につなげたい!」こんな、社長が思わずニンマリしそうな発言も飛び出し、ショールーム化、まずは成功と言えそうです。
滋賀県と言えば、近江商人。その昔からの家訓に、「三方良し」の考え方があります。「売り手よし、買い手よし、世間よし」です。売り手の都合だけで商いをするのではなく、買い手が心の底から満足し、さらに商いを通じて地域社会の発展や福利の増進に貢献しなければならない、というものです。
シガウッドの本社事務所も、まさにその「三方良し」の考えを体現しているな、と思いました。
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