ディスカッション対策のコツ(鉄則)は次の3つです (1)「素朴な疑問」、(2)「議論の引き戻し」、(3)「時間の管理」の3点。
おとなしいタイプの高校生は、自己評価が低く、自分のことを平凡と考えがちです。だったら、開き直って、平凡さをどんどんアピールしましょう。つまり、それが「素朴な疑問」をぶつけていくことです。
たかがその程度、と思うかもしれません。が、話せるタイプの受験生がそろうグループでは、議論が盛り上がりすぎて本論から外れがちです。そこに平凡な受験生が、素朴な疑問をあえてぶつけると、そこで議論が戻る、あるいは、新たなアイデアが生まれる、ということがよくあります。
「議論の引き戻し」とは、話が脱線していったときに、議論を引き戻すこと。「テーマ設定は○○だったので、それに戻りませんか?」などと話すだけでも違います。
同じことが「時間管理」にも言えます。アイデア出しをする時間、議論をまとめる時間などを区切っていかないと、時間はあっと言う間に過ぎていきます。そこでタイムキーパー役でもそれ以外でも、時間を気にするコメントを出していくと、それだけで議論が引き締まります。
無理して議長に立候補しなくていい
B君の高校の先生は、「無理にでも議長に」ということですが、議論に慣れていない高校生が無理に議長に立候補しても、場を仕切れないのでやめたほうがいいでしょう。
ただ、おとなしいタイプがそろいすぎたグループだと、議長を決めるだけで時間がかかってしまい、無駄な時間を費やすことがよくあります。その場合は、あえて立候補してもいいでしょう。
または、「無理に議長を決めずに議論を進めませんか?」とコメントしてみるのも手です。このやり方は、議長選出を必須としている大学以外では有効です。大卒就活のグループディスカッションでも、議論に慣れた学生ほど議長選出にこだわらずに、スムーズに話を進めるケースをよく見かけます。
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