ディスカッション対策は鉄則3つで乗り切れ 就職を意識した高校生のための進路相談<4>

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それでは1つずつ説明していきましょう。

(1)大学入試のディスカッションでは、意見を戦わせるのではなく、討論をします。話し合いです。勝ち負けにこだわりすぎると、「独善的で、協調性がない」などと見られて、評価ポイントを大きく落としてしまいます。

勝ち負けにこだわる性格の方は気をつけて下さい。Aさんのような優秀な女子高生は、もたもたしている高校生(特に男子)にイラッとして、「もういい!あとは私に任せて」と、その場を仕切ってしまうことがあります。

高校の部活動や生徒会など狭い世界ではまだしも、大学受験ではこのような態度をとってはいけません。周囲が消極的であっても、イライラせずに我慢して一緒に議論を進めようとする態度や雰囲気が求められます。

話が盛り上がっても低評価に

(2)とにかく、話が盛り上がればいいか、と言えばそんなことはありません。たとえば、「中学生にとって、給食がいいか、弁当がいいか」というテーマがあったとしましょう。

すると、参加の受験生は自分自身の中学生時代がどうだったか、振り返ります。昼食に関するエピソードを発表するとその場は盛り上がります。身近なテーマだからこそ、盛り上がりすぎてしまうことさえあります。

しかし、試験官は「個人的な思い出以外に、もっとほかに話すことがあるだろう」と考えます。このテーマなら、給食費未払い、保護者の負担、食育、自治体の財政負担などの視点から活発な意見が出てほしいと試験官は期待しているのです。

受験生は話が盛り上がったので、うまくいったと思うでしょうが、試験官からの評価は低いのです。試験官の期待とは違った形でディスカッションが盛り上がっても、評価されないことを覚えておいて下さい。

(3)B君のようにおとなしいタイプでも、評価ポイントにあったコメントができれば、評価されて勝ち残ります。おとなしいタイプの高校生は、「そんな気の利いたこと、簡単に話せるわけがない」と思うかもしれません。でも、大丈夫です。能弁である必要はないのです。

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