TPPは、消費者にとって「最高にいいもの」だ TKO木本が、また「かしこ」になった

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松本:いい質問ですねえ。確かに、今の生産者は、モノによってはいったん打撃を受けるので反対するわけです。でも、もちろんそのままじゃいけないので、競争力のないモノが、競争力を持てるような政策が必要です。日本の農業関係者が反対した時に、国が単純に保護関税をかけるのではなく、農業の生産性を上げるようにその税金を使いましょう、ということが必要だと思います。ただそれはTPPの外側の話なんです。TPP自体は環太平洋で新しいルールを作ることが趣旨なので。

木本:はあ、でもいろんな団体が反対していますよね。

松本:代表的なものをあげると、農業、漁業系の団体は反対派が多数。日本医師会も反対しています。まず反対して「いやだー!」と。TPPはダメだという声を上げています。で、政府や官僚たちは、「いやいやわかっています」、「だからちゃんと強くなるように考えましょうね」という交渉を、今やっているんだと思います。

木本:アレルギーが出るのは仕方ないんですよね。反応としてね。

松本:いったんはね。最初の反応としては絶対に起こるのです。だけど時間的な余裕はそれなりにある。放っておいたら潰れちゃうのであれば、どうやって生産性を高められるか、競争力をつけられるか。国もできることは助けましょうと。そういう議論がこれからはじまると思いますね。

なんでテレビや新聞は悪いニュースばかり扱うのか

木本:なのに、なぜテレビはアレルギーが出た部分だけを報道するのかなって、いつも思うんですよね。今話を聞いて、すごく理解できたんですけど、「これだけいいことなんだよ」というのも同じ量だけ流せばいいのに。なぜかテレビってアレルギー反応の部分をドーンと流すから、僕らみたいな一般人はそれを見て、「あっダメなんだ。またヒドイことを政府がやっているんだな」と感じてしまう。

松本:テレビに限らず新聞もそう。悪いところが多く報道されやすいわけです。

木本:松本先生もそう思いますか。

松本:悪いところばっかり報道するといろいろな問題があるんですよ。一つは、みなさんや僕らの気持ちが「えっアベノミクスはうまくいってないの? じゃあ消費は控えようかな」という方向に傾き、景気にもすごい悪影響がある。

たとえば安倍さんが首相になった時に、いろいろと頑張って活動されていましたよね。

木本:はい。すごくいいことだと思うんですよね。

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