出世に後れた女の悩み、「残るべきか転職か」 仕事のミスが続き等級が新人並みに

✎ 1〜 ✎ 73 ✎ 74 ✎ 75 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

そのような思考回路になるためには、まずはやっている業務に「雑用」というレッテルを張らないことです。

ところで書かれているような業務は、私も業務の一環としてやっていた時期があります。そしてそういった簡単にも思える業務をきちんとこなして、周りの信頼を獲得することで、一つひとつより多くの業務を任されるようになっていったものです。

簡単に思えることほど改善の宝庫

簡単に思えるからこそ誰も改善策を提案しないし、やろうとしない。そんな状況であれば、小さくても自分に業務改善の提案をするチャンスがあるハズだ、つまり自分の実績としてアピールするネタになるのでは――そんな考えで私は仕事に取り組んでいました。そしてその積み重ねの結果として、今の自分があります。

仕事をこなす能力そのものに大きな違いはなかったとしても、モチベーションや仕事への取り組みスタンスの違いは結果に大きな影響を及ぼします。

自分の手掛けるサービス(業務)の提供相手、たとえば経理業務の小口現金管理であれば社内の営業マンなどに、どうすればもっと使い勝手がよくなるかといったことをヒアリングしてみるなど、前任者や今までのやり方を踏襲してキチンとやり、それ以上のことをする工夫は、自分のモチベーションさえ高ければいくらでもできます。

また、現在、手元にある一見、雑用に思える業務だけが自分の業務のすべてであると考えずに、さらにその先の業務を自分が「社内受注」することを可能とするワンステップであるという位置づけで考えるのです。

少なくともそのような考えに立てば、進んで工夫をしたり、ミスを減らす努力もおのずとできるはずです。

何ごともステップです。いきなり楽しい仕事や、「自分の想像のできる自分」がやっているイメージの仕事を任されることを期待してはいけません。今、さちこさんの周りにいる輝いて見える人たちも必ずそのようなステップを踏んできて、現在の自分を作り上げてきたのです。

まずは目先の仕事でキチンと結果を出す、そしてそれが評価され次のステップにいく、そのことを心の中で大切にすべきです。

次ページどうすればミスを減らせるか
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事