――それは、たとえば2日にわたってもいいような感じですか?
篠田:まったく仕事と関係ないことをするのであれば、有休を取ります。「堂々と休もう」というスタンスです。たまに「これは出勤と休みどっちですか?」と乗組員に聞かれたときは、「あなたはどう思いますか?」と返して本人に決めてもらっています。
松本:私は新卒からこの会社にいるので、ほかの会社を知らないのですが、中途で来た人は「業務の共有のされ方がすごい」と驚かれます。今どんな仕事をやっているかを、ほかのスタッフが、それこそ持ち場の違うスタッフもだいたい知っていたり。社内宛のメールが1日100件くらい来ます。
趙:電話の伝言メモも全社でやっています。
松本:だから、伝言メモで「この人、今こういう仕事やっているんだ」とか、「こういう人とやり取りしているんだ」などということは、わかったりしますよね。
篠田:社内メールの表題の付け方にも、ルールがあります。「誰とどこに行きます」的な行動予定関係は、菱形のマークを表題に頭に付ける、電話の伝言メモは星印、とか。いろんな打合せの議事録も、表題に三角印を付けて共有していますね。
――すべてのメールに目を通しているのですか?
松本:最近はGmailなど、見出しの横に、本文がある程度読めるようになっていますよね。だから、メールを開かなくてもだいたいはわかります。朝は菱形の行動予定マークで、「体調が悪いので遅れます」とか「休みます」なんていうメールが全員宛てに送られてきます。
――面白いですね。それはわかりやすい。
篠田:あとは、雑談がすごく多いと言われます。席が近い人とは、「今どういうことをやっているの?」といった仕事に関することも、「今は何にはまっているの?」といった雑談も頻繁にしています。席替えを4カ月に1回という頻度で行なっているので、隣の人がずっと同じということもありません。
――ほかにどういったものを共有されているのでしょうか?
篠田:永田のコンテンツ部隊(「読み物チーム」と呼んでいます)は、ホワイトボードのカレンダーに、どのコンテンツがいつから始まるかの予定を付箋で貼っています。あとはお客様からの感想や要望がつづられたメールも、全員が受信しています。自分が担当していないコンテンツに関するメールにも目をとおすことになります。これも大事なことだと考えています。
周りの人に興味を持つ
――全社員の予定もお客様のメールも、皆さんがちゃんとチェックされているんでしょうか? みんなで見られるようになっていても、忙しいとか面倒くさいなど、さまざまな理由で見ない人がいてもおかしくないなと思ってしまうのですが、そこをどういう形で、皆さんが見られる状態を作られているのでしょうか?
篠田:興味が先に来て、自発的に見ているという感じですね。もちろん、見ていないタイミングもありますが。
松本:「あのメールあったじゃない?」と、後で話題にもなることも多いです。そうすると、メールを見ておこうとは思いますよね。
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