いかにして問題をとくか 実践活用編 芳沢光雄著
数学的思考法の指南書が息の長いブームを続けている。中でもほぼ半世紀前に翻訳刊行されたポリア著『いかにして問題をとくか』は、今でもさまざまな問題解決に活用できる不変のヒントに満ちているとして、ロングセラーになっている。そのエッセンスを、日常やビジネスの問題解決にどのように活用できるか、ユニークな視点から、具体的な事例を通して教示してくれるのが本書だ。
ポリアが問題解決の四つのステップとして示したのは、(1)問題を理解すること、(2)計画を立てること、(3)計画を実行すること、(4)振り返ってみること、だった。これは経営学のPDCAサイクルをはじめ、今では各種の理論に共通するが、その先駆的な指摘だった。
本書では、それを日常に生かすには日頃の訓練が必要だとして、TOPIXと日経平均、株式取引なども事例として取り上げる。身近なトピックで論理的な数学的思考法が身に付けられる基本書といえよう。
丸善出版 1470円
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