朗報!実は「男の脂肪」は簡単に落ちる 無理なく25キロ落とした筆者が語る

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・電車のつり革をひそかに活用すべし

通勤に電車を使っているなら、このエクササイズを。両手で2本の、もしくは1本のつり革にぶら下がるような形ではなく軽く握り、下腹部に力を入れてかかとを5ミリ~1センチ浮かせる。揺れも手伝って自然と下腹部に力が入り体幹が鍛えられる。

つらいと感じたら無理せずにかかとを下ろして休んで構わない。たとえば一駅上げたら一駅休む、など自分なりのルールを設け、ゲーム感覚で続けてみると良いだろう。

・席を立つ行為をスクワットに変えるべし

トイレに行く、コピーを取る、給湯室や喫煙室に行く。デスクワーカーでも一日に何度も席を立つ場面があるだろう。このときに意識して、机に手をつかずに立ち上がってみよう。大したつらさは感じないかもしれないが、何度も続けることによってスクワット効果を得ることができる。回数を数えていれば自然とやる気も湧いてくるだろう。

完璧主義は捨て、長いスパンで継続せよ

このほか、伝達事項を電話やメールで済ませずに直接席まで足を運ぶ、重いものを運んでいる社員を見つけたらすかさず駆け寄り手伝うなど、意識的に動く場面を増やしていこう。もちろんエレベーターをやめて階段を上り下りする、万歩計をつけるといった定番のアプローチも非常に有効だ。

こうして日々、筋トレできるチャンスをうかがっているうちに、あなたはいつの間にか“フットワークの良い、気の利く人”になっている。

さてちなみに、冒頭のように前日食べ過ぎてしまったシチュエーションでは、どうするのがよいか。

この場合にできることといえば、十分な水分を摂ったうえで、いつもよりもひと駅分多く歩いてみる、ランチにちょっと遠出してみるなど、やはりほんの少し運動量を増やし、体の各器官の働きを正常に戻してやることだ。

また、食事量を減らすのではなく、食べる内容に気をつけたい。たとえば前日にたんぱく質を多く摂りすぎたのであれば体が酸性に傾いているので、カリウムの多い「バナナ」「アボカド」「納豆」「ホウレンソウ」などを食べるとよいだろう。これらは体のPH値を平常値に戻す手助けをしてくれる。

もちろん暴飲暴食はせず、なるべく日々節制に努めることが望ましい。だが、飲みすぎ、食べすぎてしまった際にも自分を必要以上に責めることはない。完璧主義なタイプは、一回の失敗を強く悔み、かえって挫折してしまいがちだ。「そんな日もある」とできない自分を許し、一喜一憂せずに普段の食事・生活ペースを淡々と守ることが大切だ。

「ダイエット」は短期のイベントではない。「生活習慣」として身につけ、長いスパンで取り組むこと、そうすれば「勝手に痩せる体」は自ずと手に入るのである。

次回は自ら運動せずとも“内臓に運動をさせる”方法を公開する。

(構成:山岸美夕紀)

小林 一行 ダイエットセラピスト

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こばやし かずゆき

日本メンタルダイエット協会代表。アイケービジョン株式会社 代表取締役。
ダイエットセラピスト。日本ダイエット健康協会認定インストラクター。国際メンタルセラピスト協会認定メンタルセラピスト。
大学卒業後IT企業に就職するが、うつ病と過食症を併発、体重が60㎏から83㎏に。その後、何度も挫折を重ねながらも身体のしくみを徹底的に勉強し、簡単な生活改善と継続のためのメンタル改善を重視した独自のダイエット法を確立。半年で14kg、2年で通算25kgのダイエットに成功する。
意志の弱い自分でもできたこのダイエット法を多くの人に伝えたいと一念発起し、ダイエットインストラクターなどの各資格を取得、ブログ、メルマガ執筆、セミナー、ダイエットの個人コンサルティングを展開している。
著書に『なぜ一流の男の腹は出ていないのか?』(かんき出版)など。雑誌への寄稿、テレビ・ラジオ出演多数。

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