スマートグリッド「プランB」 加藤敏春著

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スマートグリッド「プランB」 加藤敏春著

東日本大震災・福島第一原発事故を契機に、日本は電力大改革時代を迎えた。それも過去の延長路線では済まない抜本策が必要とされている。著者は、今こそ次世代電力網であるスマートグリッドを日本全体に構築せよ、と提言する。それによって、エネルギー関連産業はもとより、情報通信、自動車、家電などで数十兆円規模の市場刺激になるという。

電力需給の根本的な解決を図るためには、「エネルギー・セキュリティの確保」と同時に「ユーザー本位のエネルギー・ミックスの実現」が必要と説く。スマートグリッドを「エネルギーのインターネット」として活用することによって、需要とイノベーションの好循環を促し、経済全体にも活を入れようとする。

電力システム改革については、今夏に政府調査会の報告書がまとめられ、来年の通常国会に電気事業法などの改正案が提出される予定だ。その議論に一石を投じる提言の書といえよう。

NTT出版 1995円

  

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