絶滅危惧種に見える「生物」のはかない運命 子孫を残し続ける難しさを知っていますか

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21. レッドデータブックは1966年に最初に作成され、赤が警告の意味を表すことからその名がついた

22. IUCNは1948年に設立された国際的な自然保護NGO。本部はスイスのグランに置かれている

23. IUCNには91の国と127の政府機関、903の非政府機関などが参加している

24. IUCNレッドリストは、絶滅危機の度合いにより9ランクに分類されている

25. すでに絶滅したと考えられる種は「絶滅(EX=Extinct)」

26. 飼育あるいは栽培されている種、または過去に分布していた地域外で生息している状態の種は「野生絶滅(EW=Extinct in the Wild)」

27. 絶滅危惧IA類(CR=Critically Endangered)は、ごく近い将来、野生での絶滅の危険性がきわめて高いもの

28. 絶滅危惧IB類(EN=Endangered)は、IA類ほどではないが近い将来、野生での絶滅の危険性が高いもの

29. 絶滅危惧II類(VU=Vulnerable)は、絶滅の危険が増している種。現在の状態が続くと近い将来IA類かIB類のランクに移ることが確実と考えられるもの

30. 準絶滅危惧(NT=Near Threatened)は現時点では絶滅の危険度は小さいが生息条件の変化によっては絶滅危惧に移行する可能性があるもの

31. 軽度懸念(LT=Least Concern)は上のいずれにも該当しない種。分布が広いもの、個体数の多いものが含まれる

32. さらに情報不足(DD=Data Deficient)、未評価(NE=Not Evaluated)のカテゴリーがある

33. いわゆる絶滅危惧種とは、絶滅危惧IA類(CR)、絶滅危惧IB類(EN)、絶滅危惧II類(VU)の野生生物を指す

2万286種が絶滅のおそれが高いとされている

エクアドルは絶滅危惧種が1番多く生息している。その数2297種(2013年IUCNレッドリスト)(写真 :Peter Hermes Furian / PIXTA)

34. 2014年の時点で公開されているIUCNレッドリストは、もっとも絶滅のおそれが高いとされるCR、EN、VUの3カテゴリーに動植物合わせて2万286種を記載している

35. 存在が知られている哺乳類約5500種のうち1143種が絶滅危惧種。哺乳類の約20%が絶滅の危機にある

36. およそ1万種の鳥類のうち約1308種が絶滅危惧種

37. ほか分類別では、爬虫類879種、両生類1950種、魚類2110種、無脊椎動物3822種、植物10065種が絶滅危惧種

38. 絶滅危惧種が多く生息している国別ランキング1位はエクアドル。その数2297種(2013年IUCNレッドリスト)

39. 同ランキング2位は米国で1279種。以下マレーシア、インドネシア、メキシコ、インド、中国、ブラジルと続く

40. IUCNレッドリストで日本の絶滅危惧種は352種

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