この空芯菜、日本ではあまりメジャーな野菜ではないかもしれない。茎部分が空洞になっているから空芯菜。一緒に行った台湾の友人曰(いわ)く「台湾では当たり前にありすぎて、空芯菜は世界中どこにでもあると思っている台湾人もいるはず」とのこと。
ちなみに筆者の出身地・沖縄では、空芯菜は「ウンチェー」または「ウンチェーバー」と呼ばれていて、割と身近な野菜でもある。こうやって文化的距離の近さを感じられるのもこれまた一興だ。
サラダを炒め物に置き換え「ローカライズ戦略」
牛肉嫩玉子丼は期間限定メニューだったため、もう販売が終了してしまっているという。台湾すき家のサイトを見てみると、2026年2月9日時点では生サーモン丼やすき焼き鍋など、またどんどん期間限定商品がどんどん出ているのも、すき家が人気を伸ばしている理由の1つだろう。
また、日本のすき家のセットとしての定番であるサラダやおしんこは、逆に台湾のメニューには見られない。すき家の広報担当者によると、サラダを提供していない理由として「生野菜よりも炒め物などの加熱した野菜のほうが台湾の食文化においてなじみがあると考え、青菜に置き換えて提供しています」とのこと。現地の感覚に合わせている。
おしんこの代替メニューについては、台湾で肉系の丼料理とよく合わせて食べられている甘酸っぱい大根の漬物に着目し「ゆず大根」を採用したという。「ほんのり甘酸っぱい味わいで、ゆずの風味もプラスすることで、日本らしさも感じていただける」(担当者)という点が継続的な人気を生んでいる。
このように、台湾に限らずその国や地域にローカライズしている例はまだあるという。中国では「大阪お好み焼き風牛丼」や、牛丼に中国・東北地方で親しまれている“酸菜”をトッピングした「酸菜牛丼」を、メキシコでは地元の伝統的なスープから着想を得た「アステカラーメン」などをそれぞれ期間限定で販売したことがあるという。すき家はSUKIYAとして、日本の味を、世界により受け入れられやすい形で届けているのだった。海外ですき家を見つけたら、その国でどのような進化を遂げているのかのぞいてみるのもきっと面白いだろう。
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