「部屋に入ってきた第一印象で決めてはいけない」→勘や経験に頼らない"グーグル流"面接の構造化
対して、「仮定」に基づく質問(Hypothetical Question)は、候補者が過去に経験したことはないけれど、実際に入社し、その職務を担ううえで直面するであろうシーンを仮定した質問です。将来の状況に対して候補者がどう考え、どう対応するかを評価するために使用します。
● あなたの営業チームは、期末までに達成すべき数値が目標にあと20%足りません。今までと同じやり方では、期末にはおそらく85%で着地するでしょう。足りない15%を埋めるために、あなたならどうしますか?
● メールサービスを提供する業務を行っている際、競合他社が、自社サービスに月額5ドルの課金を始めたとします。あなたは、その状況をどのように評価し、チームに何をするよう勧めますか?
(「グーグル・リワーク」より)
言い換えると、「行動」に関する質問は、候補者の過去=「これまで」にフォーカスしたもの。「仮定」に基づく質問は、候補者がまだ経験していない事態=「例えば」にフォーカスしたもの、と整理できるでしょう。
日本企業の採用面接においては、おそらく質問の大半が「これまで」やってきた経験や実績を問うものではないでしょうか。でも、それだけでは「この人は今まで経験したことがないシナリオに直面したときに、どう考えて、どういう行動をとるんだろう?」ということをうかがい知ることができません。
だからこそ、将来の「例えば」にフォーカスした質問を加えることで、「この人はまだ経験が浅いかもしれないけど、入社したらこの職務を全うしてくれそうだな」というポテンシャルを一定の精度で評価することができます。
「面接する人」と「最終合否を判定する人」を分ける
グーグルの面接の仕組みは、合否の判定にも特徴があります。面接官とは別に、独立した専門の組織がフラットな目で最終合否を判定しているのです。それが「採用委員会(Offer Committee)」と呼ばれるチームです。
面接官が候補者と面接を行い、採点した結果はすべて、この採用委員会に「面接パケット(Interview packet)」と呼ばれるレポートの形で提出されます。面接パケットには、候補者やその面接に関する一連の情報が記載されています。


















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