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ライフ #首都圏、住むとちょっといい街

「だから街は静かなんです」 ラブホ密集の色街なのに「実は住むのに穴場」と言える実態 山手線でもっとも空いている駅で見つけた驚きの住み心地

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子規庵から歩いて数分の場所に、昭和の爆笑王、落語家初代林家三平の記念館「ねぎし 三平堂(台東区根岸2-10-12)」がある。現在は水曜日と日曜日のみ開館している。

ねぎし三平堂(筆者撮影)

おじゃました日は、2代林家三平の弟子、林家うどんさんがいて、訪問客に初代三平のあれこれについて、説明していた。香川県出身ということから、”うどん”の高座名がついたという。鶯谷界隈の住むとちょっといいところを聞くと、次のように話してくれた。

初代林家三平の写真を挟んで、左:2代林家三平師匠 右:林家うどん(筆者撮影)

「鶯谷は昔の伝統をずっと守り続ける空気が今でも残っています。この三平堂は、実際に七代目林家正蔵、初代三平師匠が住んでいた家です。地元には、江戸消防記念館”る組”の頭もいて、地元のお祝いごとでは、”木遣り(日本伝統の労働歌が起源の祝唄)”を唄うんです。この三平堂も、5月のお祭りのときには、地元のお神輿の休憩所になってます。この土地は、そんな伝統と文化の街でもあるんです」(うどんさん)

江戸落語に出てくるような街

この日は、「弟子が間違ったことを話したりしたら申し訳ない」と2代林家三平師匠も時間を作ってくれた。三平師匠は鶯谷、根岸界隈について、次のように語る。

「この界隈は、本当に江戸落語に出てくるような街です。もちろん、私は生まれたときから住んでいますが、ここは、皆さんが挨拶をしあえる街。おはようとか、こんにちはとか、日常的なコミュニケーションが取れる街なんです。江戸の人情がまだまだ残っているっていうんですかね。

ご近所さんとの結び付きも強い。お祭りなんかでは地域全体が盛り上がります。毎年5月に行われる元三島神社のお祭りでは、私も林家の文字を染め抜いた半纏を着て神輿を担ぎます。毎年20人くらいが林家の半纏を着て祭りに参加するんですけど、神輿が近づくと、”林家の半纏に神輿を預けろ”っていって、しばらく担がせてくれる。とても嬉しいことです」(林家三平師匠)

(筆者撮影)
三平堂の館内(筆者撮影)

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【「下町人情の厚い、住むとちょっといいところ」】

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