小学生が1カ月に読む本の冊数は平均約12冊。読む前からやる気をなくしている子どもたちに働きかける親のしかけとは

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理科が本格的に始まる前の先取り学習としても、興味のきっかけになるし、理科が苦手だったら“戻り学習”としても使えるだろう。小学校で学ぶ内容と関係のある部分も多いので、漫画でイメージがつくと理解を助けてくれる。

そして最近、“世界の文化・教養”に触れる新しいシリーズ『となりのきょうだい 世界ミラクル探検隊』が登場したという。

親の焦りより大切なこと

美術館や文化、遺跡やお祭りなど、どちらかといえば社会科に近い領域かもしれないが、教科、時間、国の枠を超えて広がるストーリーに、「待ってました」と個人的には思うのだ。

しかも、各巻は国ごとではなくテーマに沿って、国を横断しながら話が進む。

「同じ“お城”でも、なぜ地域によってつくりが違うのか」「美術館に飾ってある作品は、どんな背景を持っているのか」

そんなふうに、1つのテーマを多面的に見ることのできる構成になっている。

大人が読んでもハッとするのは、歴史や文化が“きれいごと”だけで語られない点だ。たとえば、大英博物館を扱う際には、各国から持ち込まれた歴史的背景にも触れられている。子ども向けでありながら、単に「すごいね」で終わらない。だから、親子の会話が「へえ」から一段深いところに進みやすいのかもしれない。

マンガでおもしろいと思えば、図鑑や他の本に興味を広げることもできる。短い読み物や伝記に進む子もいるだろう。

この入り口ができただけでも、「何を読ませたらいいかわからない」から、「今の興味の延長で選んでみよう」と学びの世界への親の精神的負担が軽くなる気がする。

子どもに本を読ませたい、という願いが親の焦りにならないように。

まずは、気軽な“ワナ”でいい。

ゲラゲラ笑いながらページをめくり、「ねえ、知ってる?」に耳を傾ける親のゆとりだけ持っておく。そんな始まりの方が、興味の扉は開きやすいのかもしれない。

岩辺 みどり ライター

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いわなべ みどり / Midori Iwanabe

日経BP社で『日経TRENDY』『日経WOMAN』などを雑誌編集記者を経て、フリーランスに転身。『PRESIDENT』『PRESIDENT WOMAN』『日経DUAL』などを始め様々なメディアで多様性をテーマに、ビジネスから子育て、国内外の教育事情などを取材。2児の母。

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