「成城でも下北沢でもない中途半端な大人の街…?」 水曜になると店が「一斉に」閉まる街を支える「エコシステム論」の全貌

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経堂駅から歩いて数分の場所にある「魚粋」はこの街にオープンしてから今年で9年目を迎えた。店主の橋本学さんは、元自衛官という少し珍しい経歴の持ち主だ。

「水曜定休のお店を選ぶといい」

「島田先生の言う通り、うちのアルバイトもほぼ全員が地元の大学生です。みんな真面目で助かっていますよ」(橋本さん)

魚粋
「魚粋」の店主・橋本学さん(筆者撮影)

経堂にある魚介卸しの「さかなや 魚真」が居酒屋チェーンを運営していることはすでに述べた。それらの店はもちろん魚真が仕入れた魚介類を使う。また、その居酒屋で修業をし、独立する人も多いが、こうした店もやはり魚真から魚を卸している。橋本さんもそのひとりだ。

「経堂には居酒屋魚真で修業した人間がやっているお店が3つあって、そのひとつがうちなんです。みな、この街の雰囲気が好きだから、ここで商売をするんですよね。私は福島県の出身で、東京はドライな都市だっていう偏見があったけれど、この街に来て、その考え方が変わった。商店街と住民の結びつきが強くて、みなさん温かいんですよね」(橋本さん)

島田さんはこの店に来ると、まず「刺身 5点 盛り合わせ(1210円)」を注文する。

魚粋
刺身5点 盛り合わせ(筆者撮影)

「経堂の居酒屋はね、水曜日に休む店が多い。水曜日は(豊洲)市場が休みで、活きのいい魚が入らないからなんだ。それだけ味にこだわりを持っているということだね。この街で美味しい店を探すなら水曜日が定休の店を選ぶといいよ」(島田さん)

おっしゃるとおり、盛り合わせはどれも新鮮で、味が濃い。

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