8.7坪の小さな店から年商34億円に成長した「猿田彦珈琲」、《求人倍率20倍・定着率93%…!》「元俳優」の社長が語る"人が集まる"組織の秘密

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猿田彦珈琲 The Bridge 原宿駅店
JR原宿駅舎2Fにある、猿田彦珈琲 The Bridge 原宿駅店。「Barrel Aged」というウイスキー樽で生豆を寝かせたコーヒーも楽しめる(写真:猿田彦珈琲)

なぜ、そんなにも人が集まり、辞めないのか。「スタバ以上」という声も聞かれるホスピタリティの秘密をたどると、かつて俳優として活動していた大塚さんの、ユニークな人材哲学が見えてきた。

俳優時代に学んだ「顔色を窺う」技術

「顔色を窺(うかが)うな」「自分らしくあれ」——最近、こうしたメッセージをよく耳にする。空気を読みすぎることへの警鐘として、あるいは、自己肯定感を高めるためのアドバイスとして、多くの人に受け入れられている考え方だ。

しかし大塚さんは、これを真っ向から否定する。

「顔色窺わないでどうやって生きてくんだよって、僕は顔色を窺ってここまで生きてきたので」

大塚さんは猿田彦珈琲の創業以前、15歳から25歳まで、俳優として活動していた経歴を持つ。そのとき、数多くのオーディションを受けた経験があるからこそ、こう話す。

「オーディションに行った時に、顔色を窺わないで好きなお芝居して受かることなんて100%なかった。それは接客であったり、おもてなしにも共通していると思っています」

猿田彦珈琲 代表取締役 大塚朝之さん
猿田彦珈琲 代表取締役 大塚朝之さん(写真:猿田彦珈琲)

顔色を窺う=媚びることではない。相手が何を求めているかを察し、それに応え、関係性をいい方向へと持っていく技術だ。俳優時代に磨いたこの力が、猿田彦珈琲の接客哲学になっている。

接客中のスタッフ
接客中のスタッフ(写真:猿田彦珈琲)
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