御徒町に「インド人宝石商」が100軒も集まる理由、世界シェア9割のダイヤ加工国でジャイナ教徒が守り抜く"信用第一のビジネス事情"

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「日本人は結婚する人が減ったでしょう。それに結婚しても子供をつくらない夫婦もいる。だから個人の自由さとか、そういうものを求めるような相談が増えました。それに夫婦関係がうまくいっていないとかね」

ラジェンドラさん
「日本で大人を対象にした学校を開いて、親子のコミュニケーションについて教えたい」とも語るラジェンドラさん(写真:筆者撮影)

バトンは、次の世代へ

宝石ビジネスのほうでも時代は移り変わっている。

日本人の購買力は下がり、中国人を始め外国人のバイヤーが増えた。景気は良くない。日本の宝石マーケットは縮小気味だ。そうなると質のいい宝石の、日本への供給もまた減ってくる。

「たいへんですよ。でも広げていくしかない。種をまくしかない。展示会をしたり、いろいろな取り組みをしてね」

数十年にわたってジュエリータウン御徒町を支えてきたインド人たちも、いまはもう2世にバトンを渡しつつある。ラジェンドラさんの会社でも息子が修業中だ。ラジェンドラさんと日本人の母との間に生まれたワス・ジェインさんは言う。

「小さいときから御徒町で遊んでて、インド人や日本人のおっちゃんたちに育てられてきたんです。本当にお世話になってきた街なんで。でも、時代に合わせて商売も変えていかないと進まないと思ってます」

まだ22歳だというが、たのもしいことを話す彼の世代が、これからのジュエリータウンを担っていく。

室橋 裕和 ライター

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むろはし ひろかず / Hirokazu Murohashi

1974年生まれ。週刊誌記者を経てタイに移住。現地発の日本語情報誌に在籍し、10年に渡りタイ及び周辺国を取材する。帰国後はアジア専門のライター、編集者として活動。「アジアに生きる日本人」「日本に生きるアジア人」をテーマとしている。主な著書は『ルポ新大久保』(辰巳出版)、『日本の異国』(晶文社)、『おとなの青春旅行』(講談社現代新書)、『バンコクドリーム Gダイアリー編集部青春記』(イーストプレス)、『海外暮らし最強ナビ・アジア編』(辰巳出版)など。

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