論語入門 井波律子著
中国で最も広くかつ長く読まれてきた古典『論語』。日本には6世紀初頭に伝来し、江戸時代には寺子屋などを通じて庶民階層にも普及するほど、身近な古典として親しまれてきた。混迷を深める時代状況とともに今再び注目を集めているが、中国文学の研究者である著者はその面白さは「孔子という人物にある」と考える。
五百余条から成る『論語』から146条を選び、孔子自身の発言を中心に、臨場感あふれる弟子たちとの対話の中から、孔子という人物のイメージを浮き彫りにする。孔子の生き方、考え方、弟子たちとのかかわり方、溌剌(はつらつ)とした感情表現などを具体的にたどることによって、その希有な魅力を読み解く。
岩波新書 840円
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