25歳ニート・パチプロから「大企業の副社長」に。人生激変の意外な"きっかけ" 「スタサプも事業化…」

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山口文洋氏
ベネッセコーポレーション副社長の山口文洋氏(撮影:大澤誠)
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「起業」という言葉は、起業家のためだけにあるものではない。「業(なりわい=仕事)を起こすこと」は、組織の中でもできる。いやそれどころか、新しいビジネスを生み出さなければならない組織人にこそ必要とされるアクションだろう。

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さあ立ち上がれ組織人。今、あなたの立場で、業は起こせる。それも、上手にやれば大規模に。本連載では、会社をはじめとする「大組織」で、“変わり者”だと思われても“変えること”に挑み、新たな仕事をつくり出す「組織内変人」を紹介する。

老舗企業の操縦席に乗り込み、日本の教育ビジネスの変革に取り組む人物がいる。山口文洋(やまぐち・ふみひろ)、48歳。かつてリクルートマーケティングパートナーズでオンライン学習サービス「スタディサプリ(旧・受験サプリ)」を立ち上げ、現在はベネッセコーポレーションで取締役副社長執行役員 兼 CPO 家庭学習カンパニー長を務める。

山口さんがいかにして「スタディサプリ」という教育イノベーションを生み出し、後に教育業界の巨艦「ベネッセコーポレーション」の舵取りを任されることになったのか。その秘密に迫る。

反抗期から生まれた自我

「自分は何者なのか」「自分は人生で何を成し遂げたいのか」を考えるとき、山口さんは、子ども頃に立ち返って内省すると言う。神奈川県秦野市に生まれ、教育熱心な家庭で育った自身の幼少期について、山口さんはこう振り返る。

「自分は、大人の世界の理不尽とか不条理に、早くからそれはおかしいんじゃないかと疑問を持つような子どもだったと思います。大人が求めてくることと自分のやりたいこととの間のギャップに苦しみ、小学校4年生ぐらいまではよい子を演じていましたが、小学5年で一気にタガが外れ、それから中学3年までの約5年間、激しい反抗期に入りました。

周囲の大人に反論し、論破し、傷つけていくような、今思えば、本当に嫌な子どもでした」

そんな山口さんの反抗期も、ある瞬間プツリと終わる。しかし、そのときまでに、親にも周囲にもキレ散らかしてきた山口さんは、地元でやり直すのは不可能だと思い、地元を出て横浜の私立高校に行かせてほしいと親に頭を下げる。

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