7歳で読書量多い→11歳で「情緒の問題」少ない。物語を読むほど"人に嫌われることが怖くなくなる"不思議

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人間関係―友人関係や、もしかしたら親子関係かもしれませんが―を経験する中で悩み、救いを求めて読書にすがるのです。

こうした子どもの姿は、親にとっては心配の種です。

しかし、子どもの悩みと読書は、決して悪い関係にはないのです。

物語は人間関係の「ワクチン」になる

イギリスで行われた大規模追跡調査を分析した論文では、7歳のころに読書を多くしていた児童のほうが、そうでない児童よりも、11歳時点での「情緒の問題」が少なかったことが報告されています。

「情緒の問題」とは何かといえば、子どもが「心配ごとが多く、いつも不安なようだ」「おちこんでしずんでいたり、涙ぐんでいたりすることがよくある」といった質問項目にどれくらいあてはまるかを保護者に回答してもらったものです(上記の2つの質問項目は日本語版「子どもの強さと困難さアンケート」のものを参考にしました)。

この結果について論文の著者は、読書が児童の脳の発達を促して感情のコントロールをしやすくしたこととともに、思春期という子どもにとっての新しい経験を前に、さまざまな人間関係の葛藤を描く物語をあらかじめ読んでおくことで、その不安を解消したり、実際に自分が葛藤状態に陥ったときに、それをうまく解決したりする力になるのではないかと考察しています。

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