そして筆者としては、この時期のダイエットとして、お粥も悪くないと考えています。
病人食、回復食のイメージが強いお粥ですが、実はダイエットや健康増進にも有効です。漢方では粥は“かゆ”ではなく、“しゅく”と呼び、風邪の漢方薬を助ける補助食として用います。体を温める処方を服用する場合、薬効を最大限に引き出すため、粥をすするのです。
少量の米から作る粥は、カロリーや糖質を抑えられるのはもちろんのこと、温かい粥を食べることで体が温まり、血行促進にもつながりますし、消化しやすいので、疲れた胃腸にも優しいです。
さらに水分が多いことから、水分補給の役割も担います。
年末年始の暴飲暴食のせいで、増えたままになっている体重やむくみが気になる方は、まずは1週間程度、主食をお粥にしてはどうでしょうか。胸やけや胃の張りが解消され、排便が促されて、体がすっきりしてきます。
筆者の患者さんは夕食のご飯をお粥に替えたところ、増えた体重が元よりも減っただけでなく、よく眠れるようになったそう。この方はお粥ダイエットがたいへん気に入ったようで、その後も継続しているとのことです。
炊飯器の“お粥モード”を活用
粥の作り方ですが、江戸時代に書かれた書物『本朝食鑑』には、当時の日常でよく用いられる食品の作り方が解説されています(本朝とは日本のことを指します)。そこには粥について、以下のような内容が記載されています。
<粥には生米から作る方法と、飯から作る方法がある。生米の粥は味が濃く、体力のある人に向いている。飯の粥の味は淡く、高齢者、長患いの人、胃腸の弱い人に向いている>
<米を挽いてお粥にするものを割粥(わりかゆ)、米粒のままお粥にするものを円粥(まるかゆ)といい、割粥のほうが虚弱体質向けであり、その度合いは挽き具合で調整できる>
一般的には生米から炊くものをお粥というようですが、疲れた胃腸を休めたり、ダイエットしたりするのであれば、残り飯から作る雑炊(味つけはしない)でも十分でしょう。
土鍋を用いてじっくり炊くのが基本ですが、慣れないと焦がしたり吹きこぼれたりして洗うのが大変です。ですから、炊飯器の“お粥モード”を使うと簡単です。



















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