「冷や飯」や「粥」に替えるだけ。胃を整え増えた体重を戻す注目の「米」の食べ方を薬剤師が解説。新米より古米・むくみ対策なら"小豆粥"を

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食べすぎ・飲みすぎを続けた人が陥っている、共通の不調の原因に“消化不良”があります。この消化不良による未消化物のことを、漢方では「痰飲(たんいん)」と呼びます。

痰飲はあらゆる病気の原因になるとされています。かのお釈迦様も、「すべて病は宿食(しゅくしょく:痰飲のこと)を元とす」、つまり病気の原因の多くは食べすぎによる消化不良であると言っていたようです。

痰飲は気の通り道を塞ぐため、結果的にエネルギーや栄養が行き渡らず、老廃物が滞ります。汚い池にボウフラが湧くように、痰飲が温床となって、さまざまな不調や病気が発生してしまうのです。また、気の流れが滞るため、治療しても効果が出にくいといった問題も起こります。

米がダイエットに役立つ?

さて、筆者の漢方の師匠は、よく薬局にいらした患者さんに対して、「パンを食べているなら漢方薬を処方しないよ、米を食べなさい!」と指導していました。

実は、米は「粳米(こうべい)」という生薬で、漢方薬にも配合されている健康食なのです。気力を増す、血流をよくする、体全体のバランスを調える、顔色をよくするなど、多くの効能があるとされています。

「米を食べると太る」というイメージを持つ人も少なくありませんが、食べ方次第ではダイエットの強い味方になります。

まず、米には食物繊維が含まれているため、一般的なパンよりも消化に時間がかかります。腹持ちがよいうえ、食物繊維とともに腸に運ばれるという点でも、パンと異なります。実際、パン食を米食に変えただけで、便秘が改善されたという話はよく聞きます。

さらに詳しく見ていくと、薬や植物の博物誌である『本草綱目(ほんぞうこうもく)』には、「新米は粘りがあり胃腸の負担になるため、古米がよい」というようなことが書かれています。昨年の米不足で流通した古米、古々米は胃腸にはよいものだったのですね。

つまり、ダイエットとして米食を選ぶ場合、できれば新米より古米を、銘柄ではもちもちした食感の米よりササニシキやタイ米、インド米のようなさらっとした食感のものを選ぶとよい、ということです。

ダイエットという観点からすると、冷めたご飯もお勧めです。

米が冷えると消化しにくい難消化性デンプンが増えるため、消化吸収がゆっくりになり、血糖値の上昇のスピードを抑えてくれます。温かい米より硬いので、よく噛んで飲み込むという点でも、早食いを防ぐことができ、少量でもお腹いっぱいになるので、ダイエット向きです。

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